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架空サークル-45 [動植物園再生-05]

佐伯明香の父がふて腐れていた頃、某大学二年生の大川は自室でパソコンを見ていた。

『あっ、サークルからメールだ…、お~、サイト本格運用開始…、チェックをお願いしますか、そりゃ皆でチェックしていかないとな…、コンテンツ膨大な量になりそうだし。
え~っと…、この前、見た時は準備中ばっかだったけど…、お~、デザイン良いんじゃないか。
うん、がんばったな奴ら…、良い出来だぞ、プロ目指していると聞いていたけどやっぱ違うな…、はは、しかしこの企画の数…、多すぎるよな、普通に考えたら、スタートしたばかりでこの数は…。
ブログはどうなんだ?
さすがに一発目は佐々木先輩だな…。
なんか雲の上の存在だよな、先輩…。
これはメインブログで日替わり投稿を予定ということか。
企画の方は…? そうかプロジェクトごとでもブロク立ち上げてるんだ…、まだ全部という訳でもなさそうだな。。
おっと、自分のとこ確認しなきゃな…、うん、あ、うちらもブログ立ち上げたんだ、この文は…、桜井さんだな…、結構うまくまとめてある…。
あまり目立たない子だと思ってたけど、人は見かけによらないってことか…。
う~ん、やっぱ俺もスタッフに立候補しようかな…、でも学業を疎かにするなってとこが一般メンバーより厳しくなるから…、最近のスタッフ連中、何か、やたら腹括って企画に取り組みますって…、決意表明かもしれないけど…、俺でもついていけるのか?
しかしな…、腹括ってって、いつの間にか流行語になってきてないか、俺たちの…、いい加減な気持ちではスタッフ出来ないよな…。
やってみたいような、怖いような…、もう少し様子をみるかな…。』

その頃、中山の部屋には遠藤が遊びに来ていた。
ノートパソコンを覗き込みながら…。

「中山、サイトの完成度結構高いぞ。」
「どんな感じなんだ…。」
「ほら、結構見やすく設計してあるだろ…。」

本格運用スタートとなったばかりのサークルのウエブサイトを見る二人。

「…、うんそうだな、遠藤の知り合いなんだろ、メインで作業してるの。」
「ああ、企画の多さに悲鳴を上げてたけどな、とにかくベースを作るのが大変で、まあベースの完成度が高ければ、後の更新は楽なもんだって言ってたけど。」
「とは言っても先々のこと考えたら楽じゃないだろうな。」
「ブログとかも組み合わせて、各プロジェクトが更新できる体制とか言ってた。
データベース系はまた違う連中が取り組むらしい。」
「そうか…、共同研究の中には微妙なのも有るけど、原則すべて公開だからな。」
「あっ、もう、裏話的なのアップしてる奴らもいるぞ。」
「う~ん、焦り過ぎてもな…。」
「なあ中山、プロジェクトが色々有る訳だからさ、時間差でどうだ?」
「時間差?」
「今日は奴らが目立ってるけど、ずっと懸命に更新じゃ、その内きつくなるかもしれない、きつくなるちょっと前のタイミングで他のプロジェクトが更新回数増やすとかさ。」
「そうだな、個々としてはばらつきが有っても全体として途切れなく更新されてればイメージは良いかもな…、うん、まずは俺関連のプロジェクトに相談を持ちかけてみるよ。」
「じゃあ俺も動くよ、皆が無理なく続けられる様に気を配るのが俺たちの役割だからな。」


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
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