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架空サークル-44 [動植物園再生-05]

佐々木がテレビ局の取材を受けていた頃、テレビ局のローカルニュースでは、まだ扱いが小さいながらも発足式の様子が紹介され始めていた。
さよりの友人、佐伯明香はそれを両親と見ていた。

「これに明香も参加してるのか?」
「うん。」
「でも学生のサークル発足式ってピンと来ないな。」
「まあ、普通のサークルじゃないからね、市長も来てたし。」
「大学の壁を越えてか…、良い男いるのか?」
「いるいる、代表の佐々木先輩なんて頭も良いしね。」
「明香の目的はそっちなの?」
「違うわよお母さん、かなり真面目に考えてるのよ、でも出会いが有っても良いかな…。」
「将来性はどうなんだ、その…、男子学生達の。」
「はは、父さんたら気になるの? 
基本、真面目で頭のいい人達が多いからね。
企業の方々が先輩方を狙ってるオーラ半端じゃなかったわ。」
「そうか、優秀な学生はどこも欲しいからな。」
「でもこんな真面目な活動だったら母さんも安心だわ。
男子学生が女子大へ来るなんて言ってたからちょと心配だったのよ。」
「はは、すごかったわよルックスの良い先輩も来て下さったからね。
へへ、結局昨日ファンクラブ結成へ動き始めたし。」
「それって、本来の目的からそれてないか?」
「ま、遊び心と公園の魅力アップ。
佐々木先輩が困った顔して賛同して下ってた姿はかわいかったな~。」
「お前らはすぐかわいい、かわいいって、どうなんだ、それって。」
「だって、かわいかったんだもん、お父さんは女心分かってな~い。」
「あらっ、この子が佐々木さんなの?」
「そうよ。」
「イケメンじゃない。」
「でしょ。」
「私もファンクラブに入ろうかしら。」
「おいおい…、母さん…、お茶くれ。」


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