SSブログ

架空サークル-25 [動植物園再生-03]

西山健一と国井さより、会議からの帰り、地下鉄の車中。

「なんか一気に進んでるよな。」
「そうよね、でも、発足式なんて全然考えてなかった。」
「だよな、こんなにお堅いものとは…、にしてもさ、式って簡単そうじゃないか…、でも結構な時間…、もしかして来賓の挨拶めっちゃ長いのか…。」
「色々秘密が有りそうじゃない?」
「だな…。」
「佐々木先輩もほんとに知らないの?」
「みたいだ、あの人嘘のつける人じゃないから。」
「そっか、当日のお楽しみってことか。」
「悪いことではなさそうだよな。」
「うん。」
「さよりの企画書はどうなってる?」
「出してはあるけど、もう一度練り直すつもりよ、健くんは?」
「先輩とも相談してるけど、サークル組織がテーマだから、きちんとしたのは、どうしても発足式以降になりそうだよ、もちろん現時点でのは仕上げた上で再検討してるけど。」
「そう言えば、大学単位の集まりとプロジェクト単位の二重になるのよね。」
「うん、ちょっとだけ複雑になってしまうけど、運営スタッフがしっかりしてくれれば、補助的なメンバーは何人でも受け入れ可能だとは思う。」
「新メンバー、かなりの人数になりそうよね。」
「ああ、さより達が来てくれたおかげでうちもそれなりの人数になりそうだよ、ただ、それだけに組織の体制作りが難しくなる訳だけどね。」
問題はスタッフメンバーをやってくれる人がどれぐらい入ってきてくれるかだな。」
「佐々木先輩は何ておっしゃってるの?」
「推測でしかないが発足式後にスタッフ希望者も増えると思うって。
だから、それを前提として自分なりの組織作りの案をまとめる様に指示されてる。」
「推測か、先輩の推測ならかなり当たってそうな気もするけど。」
「それは感じる、先輩と話してると、そう将棋の何手先までも考えてるみたいな、亀田さんからも代表は佐々木先輩にって話しが諸先輩方にあったそうだからね。」
「そうか…、やっぱお夏じゃ無理が有るのかな…。」
「はは、まあもうしばらく、生ぬるく見ててやれよ。」
「ふふ、そうよね。」


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0