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架空サークル-13 [動植物園再生-02]

花の盛りは短い。
が、それ故に美しさが心に残る。

IMG_3757.JPG

さよりの通う大学、その会議室。
学長とサークルメンバーたち。

「先生、ほんとにご協力有難うございます。」
「う~ん、お礼は君たちの活動で示して欲しいわね。」
「は、はい。」
「はは、まあ、そんなに固くならなくていいのよ、私も嬉しくてね。」
「はい?」
「ボランテア募集のちらしを見た時にね、正直…、どれぐらいの学生が…、今時の学生がどう反応するんだろうって思ったのよ。
あのちらしって誰が考えたの?」
「内容をまとめたのは自分たちですけど、元は我々のオブザーバーをして下さってる亀田さんの考えなんです。」
「ちょっと気になるわね。」
「まだ、サークル結成が決定する前の段階で、市の方から幾つかの大学に打診が有りまして…、自分もゼミの先生からお話をいただきました。
で、その準備会に参加したのですが…、今思えば、まんまと亀田さんの口車に乗せられてしまったというか…。」
「はは、あなた方では太刀打ちできそうにないお方なのね。」
「はい。」
「でも、国井さんからの報告では素敵な感じで進んでいるみたいね。」
「はい、面白いんです、今まで出会ったことのない価値観に触れて…、大学でもバイトでも気付くことのなかった発想に触れて。」
「はは、乾杯。」
「えっ?」
「なんか嬉しくなって、この後時間のある人、飲みにいかない?
もちろん私のおごりよ。」
「は、はい、喜んで。」
「先生、飲み会も良いですけど、うちの先輩方、先生に色々真面目なお話を…。」
「あら? さよりって意外と真面目だったのね。」
「意外は余計です。」
「分かってるわよ、私だって春山さんとお話ししたかったし…、で、さよりの彼ってどの子かな?」
「教えません!」


花ワールド-hirata
ぷちぎふと工房 コンサルジュ
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