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架空サークル-11 [動植物園再生-02]

日本には四季がある。
が、単に春という言葉では括れない、早春、晩春…、否、それでも括りきれない。
梅の季節が終わりを迎えつつある中で、この地方は桜の季節となる。

IMG_4483.JPG

学生達が進学進級と新たな一歩を踏み出す頃。

「健くんのとこはサークルの新人集まりそう?」
「う~ん、どうかな、佐々木先輩中心に動いてはいるけど、うちの参加メンバーは野郎中心だから、今一花がないんだよな。」
「そっか、こっちは乙女ばかりで…。」
「あっ、大学間の交流!」
「ふふ、有りよね。」
「市の公認サークルだから…、メンバー募集の活動も大学側にお願いし易いよな。」
「ちょいと動きますか。」
「ああ、佐々木先輩にメールするよ。」
「じゃあ私は学長に。」
「えっ? 学長?」
「ええ、うちの学長は私たちの良き理解者なの。」
「そりゃ心強いな…。」
「すでに色々動いて下さっていて、保育学部のカリキュラムにも、学長主導で東山動植物園遠足支援の実験的取り組みが反映されてるぐらいなの。」
「あっ、それ佐々木先輩から聞いた、さよりの大学だったのか。」
「ふふ、我らが学長は、広き視野を持て、学内に留まるな、ってお方なの。」
「へ~。」
「専門分野を掘り下げることも大切だけど、色々なことに興味を持つことも人としての幅を広げるために必要って。」
「そっか…、でも学長にお話しを持ちかける前にある程度、内容とかまとめておいた方が良いかも。」
「うん、私たちが何をするのか分からなかったら、先生も判断しにくいよね。」
「じゃあすぐ佐々木先輩にメール入れるから…、さよりは俺んとこ、来てくれる?」
「ふふ、喜んで。」
「じゃあ、その時の流れとか考えてよ。」
「おっけー。」


花ワールド-hirata
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