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F組三国志 16-5 [F組三国志 16 谷口あやか]

F組…、あっ、あそこみたいね。

「由香、麻里子、おはよ。」
「あやかったら、どこにいたの?
探したんだからね。」
「うん、演奏が始まるちょっと前に着いたから、後ろの方でさ。」
「そっか、ねえねえ、あの演奏さ。」
「良かった~、私、感動して涙が出てきたぐらい。」
「よね~、二人のCD楽しみだなぁ~。」
「あっ、森も来てるんだね。」
「ええ、隣のきれいなお姉さんたちが森の担当になったんだって。」
「ふふ、いつもと表情がずいぶん違くない?」
「はは、そりゃそうでしょ。」
「ね、家族連れの子も結構いるみたいね。」
「うん、麻里子は、お父さんと一緒、うちはお母さんと兄貴が一緒だったりするしね。」
「お父さんに省吾さまたちの挑戦の話をしたらね、ネットですぐ調べて、俺もチーム赤澤のメンバーになったぞって。
今は政治部門の方へ行ってるの。」
「ねえねえ、省吾さまってさ。」
「うん。」
「めちゃくちゃすごいことやろうとしてんじゃない?」
「うん、そう思う。」
「あっ、省吾さまと美咲さまだ。」

「みんな、今日は有難うね。」
「省吾さま、来て良かったで~す。」
「省吾さまも美咲さまもかっこよかった。」
「はは。」
「ぜんぜん緊張してなかったみたい。」
「まあ、美咲との打ち合わせはきちんとしておいたからね。」
「でも、途中でいきなりなご質問があったし。」
「あれぐらいのことに簡単に応えられないようでは、このチームのリーダーなんて無理だよ。」
「それにしても、大学教授や会社社長までもが省吾さまを支えて下さるのでしょう。
どうしてって、ていうか簡単なことじゃないと思うけど…。」
「ふふ、省吾はね、皆さんからのご質問に丁寧に答えて来たの。
そして、その場で自分の考えもきちんと伝えることが出来たたということね。」
「あっ、社長さんたちとの会には美咲さまもご一緒に?」
「もちろんよ、特別な用がない限り私たちが何時でもどこでも一緒に動くってことを、高山さんたちもOKしてくださったから。」
「好きな人といつも一緒なんてうらやましいな~。」
「でもね、リーダーの妻として立ち居振る舞いに気を付けなければいけないし、大人の人たちの席は結構疲れるものなのよ。」
「はは、リーダーの妻なんて平気な顔で、まだ婚約中でしょ。」
「大学生のお姉さま方の中に省吾のこと狙ってる人も何人かいるみたいで油断できないの…。」
「美咲さま、そんなに大変なら代わってあげましょうか?」
「却下~!」
「ははは。」

「あっ、矢野さんだ。」
「おはよ~、F組関係の人はこの後、プロジェクトFのメンバーがサポートさせていただききますね~。
興味のあるプロジェクトのコーナーへ行くも良し、学内を散策するもよしです。」
「じゃあ、後はよろしくね、矢野チーフ。」
「はいリーダー、本部で総長がお待ちですよ。」
「了解。
美咲、行こうか。」
「はい。」

大学生のお姉さんだってお二人の間には入れないと思うけど…。
ふふ、カップル成立の頃は真っ赤になってた…。
東山のボートでも…。
今じゃ、はは、ほんとの夫婦みたいな会話してるし。
二人とも大好きだから幸せになって欲しいな…。
あ~、私も幸せになりたい…。
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