SSブログ

F組三国志 16-4 [F組三国志 16 谷口あやか]

「ここまでの締めくくりとして省吾リーダーから組織についての説明が有ります。」

あっ、二人、目を合わせて…、省吾さまと美咲さま…。
こんなに大勢の前で堂々としてられるのも二人で舞台に立ってるからなのかな。

「みなさん有難うございました。
さて、ここまでの話しで我々の目指していることの大きさに気づいて下さった方も多いと思います。
各プロジェクトから簡単な説明をしていただきましたが、すでに多くの分野に活動の輪が広がっていることをご理解いただけたと思います。
当然組織を整理していく必要が有ります。
まず、チーム赤澤という名称ですが、これは近い内に消滅させたいと思っています。
私的な集団では有りませんし、これからの広がりを考えてのことです。
組織をきちんと構築していく過程で、よりわかり易い名称を検討していくことになると思います。
ただ、現時点で良い案は出ていません。
公募ということになるかもしれませんのでよろしくお願いします。

さて、組織ですが現時点で、大きく三つに分けたいと考えています。
株式会社を中心とした経済部門、大学の研究を中心とした教育、研究部門、そして明日の政治を考える政治、法律部門です。
もちろん、この三つは色々な形で関連していきます。
政治、経済部門の拡充には教育部門の力が必要ですし、我々の活動資金は経済部門中心にと考えています。
その関連は複雑になりそうで、組織構築プロジェクトが中心となって、極力わかり易い組織作りを検討中です。

経済部門は、株式会社を立ち上げますので社長、部長、課長といった形で組織を構築していきます。
現在のプロジェクトチーフたちも、形式上この組織の中に入っていただけたらと思っています。
まず今までの会社組織を知り、そこから問題点を探って改革していくという思惑もあります。
社長を含め、現時点ではすべて空席です。
プロジェクトの進行にともなって具体的な募集を始めます。
営利を目的とした企業ですが、学生の実習研究の場という意味合いもありますので、社長より平社員の方が給料が良いということになるかもしれません。

教育研究部門の組織は極力簡素にしたいと思っています。
事務局を置き情報交換の拠点として機能させたいのですが、メインはデータバンクの整理、サーバーの管理が中心になるかもしれません。
後は参加して下さる方々からの要望にそってと考えています。

政治法律部門では政党を立ち上げることを念頭に置いています。
自分を総理大臣にという話しも有りましたが、それはちょっとかんべんして欲しいです。
でも我々の仲間がこの国を動かすことになれば、もう少し世界に誇れる国にできるのではないかと思っています。
飯山チーフ中心に影の内閣が組織されていきますが、それは政治法律部門の表面上の一部でしか有りません。
教育研究部門で、より良い政策を研究していただきますし、国会に提出される法案もすべてチェックする体制を作りつつ有るところです。」

「すいません!!」
「は、はい。」

えっ?
な、なに?
いきなり男の人が立ち上がって…。

「まだ、お若いのに、その~、自信たっぷりなのは…、え~っと根拠っていうか教えて欲しいのですが…。」
「はは、確かにそうですね…。
自分は中学生の頃からリーダー論とかに興味が有りまして…、もっともこんなに大勢の方々に参加していただけるようなのではなく小さな少年団での活動を通してだったのですが。
その過程で、武田信玄の、人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり、という言葉に触れまして、何か納得というか、心に残りました。

チーム赤澤の結成には色々な人からの言葉が有りまして。
そうですね、自分がリーダーとして、今まで大人たちが作ってきた枠組みに囚われない心で、明日の日本を考えていこう、という思いを真面目に実行していくなら、城にも石垣にも堀にもなるという様なことを言ってくださる方が少なからず…。」

わっ、会場中から大きな拍手だ。

「あっ、失礼しました…。」

ふふ、あの人、小さくなってる。

「自分ひとりの力では何もできません。
でもこの会場に集まって下さったみなさんが、我々の大きな目標を見失うことなく、それぞれの分野で力を貸してくだされば、この国の将来にプラスになることが実現できると思っています。
みなさん、よろしくお願いします。」

うわっ、すごい拍手、みんな立ち上がって…。
この国の将来…、そんなレベルの…。
考えたこともなかった…。

「有難うございました。
それでは、ここで一区切りを付けまして、ここからは各プロジェクトに分かれての説明、打ち合わせとなります。
プロジェクトによって進み具合はかなり違っていますので、ご理解願います。
それぞれの配置は前面のスクリーンを参考にして下さい。
興味のあるプロジェクトのコーナーへどうぞ。
また、チーム赤澤本体への質問提案などは、スクリーン上で本部となっております舞台右袖までどうぞ。
省吾リーダーに対する質問等も本部で受付させていただきます。
昼食時間帯をはさみまして午後は二時から全体会となります。
昼食のお弁当を注文された方は本部横で一時までに受け取って下さい。
なお事前予約のなかった方の為にも百食限定で用意して有りますので、早いもの勝ちとなりますがどうぞご利用下さい。」

えっと、第一部が終わったらF組のコーナーに集合だった…。
え~っと、あっちかな…。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0