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F組三国志 9-3 [F組三国志 9 林徹]

明日が問題予想ゲームの、予想問題提出期限。
まあ、チーム正信として、過去問を入手できたことは大きかったな。

「林くん、英語の予想問題まとめたわよ。」
「おっ、栗原さん、ありがとうね。
部活の先輩にずいぶん協力してもらえたんだって?」
「まあね、ふふ、私、先輩方には結構かわいがっていただいてるからね。」
「栗原さん普通にかわいいもんな。」
「ふふ。」
「じゃあ、生物と国語は完成してるから、後は…。」
「ねえ、林くん、五年前とか六年前とかの過去問なんてどうやって手に入れたの?」
「ラッキーだったのは正信のお姉さんがここの卒業生だったってこと、それと清水さんがここの卒業生である某教育実習生と仲良くなったってことかな、数学に関しては全く教えてくれなかったそうだけど、まあ先生が違ってたそうだしね。
真面目な人は過去のテストも捨ててないんだよな~。」
「へ~、そうなんだ。」
「おかげで、生物とかは同じ先生の同じ範囲のテスト問題が四年分手に入ったからね、先生の癖とかはっきり出てるよ。」
「問題になったりしないかしら?」
「教育実習生でもテスト問題には全然近づけないんだって。
先輩や姉の力を借りることは悪いことだとは思えないし…、特に今回は他のクラスに圧勝するって目標があるから、奇麗事ばかりも言ってられないさ。」
「そうよね、私に色々教えて下さった先輩も、自分が一年の頃は先輩に助けられたからって話してみえたわ。」
「自分たちでも色々考えたしね。」
「ええ、問題を予想することで理解も深まった気がするし、みんなで意見を出し合ったりもしたから楽しかった。」
「うん、俺もそう思う。
もっともここからは、練習と暗記という孤独な作業が待ってるけどね。」
「でも、勉強会があるじゃない、林くんはどうするの?」
「もちろん参加するよ、土曜が学校で日曜がお師匠さまのとこ。」
「学校はともかく、お師匠さまのお宅に伺うのは、なんか楽しみよね。」
「ああ、大学生の人の調査に協力ってのが条件って言われたけど、それもなんか楽しみだったりしてな。」

「林、予想問題どう?」
「おう、正信、予想問題に模範解答例、俺らで集めたり考えたりした分は、ほぼ完成だよ。」
「これでポイント稼いでおかないと、やっぱり本番は僅差になりそうだからね。」
「みんながんばってるもんな、でも俺だって高校受験の時より勉強してるくらいだぞ。」
「はは、だよな、チームの足を引っ張りたくないし、結果が悪かったらクラスで仲間はずれの気分になりそうだし。」
「そうよね、胸を張ってF組のチーム正信メンバーって言える結果を出したいわ。」
「お~、栗原さん、頼もし~。」

ほんとにF組だとモチベーションが上がる。
中学の時なんて、真面目にやってるとじゃましてくる奴とかいたもんな。
全然授業を聞いてない奴、授業の妨害する奴、公立中学だと仕方ないことだったのかもしれないけど…。
中三で九九も怪しいような奴と同じ授業受けてるなんて嫌だった。
おかげで、授業時間は俺にとって無駄な時間が多かったからな。
やっぱりこの高校に入れて良かった、F組になれたから、余計そう思えるのかもしれないけど。
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