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F組三国志 5-4 [F組三国志 5 平岩周]

カレー、うまかった~。
それにしても秋山も、真面目なだけでなくかわいい所あるよな。
赤澤も冷静沈着な男かと思っていたらあせりまくってたし。
でも、最後は…。

「ごちそうさまでした。」
「ああ、おいしかったし楽しかった、ははは。」
「はははって、ちょっと麻里子~、もう。
しずかちゃんは、私の味方よね。」
「もちろんです、で、お式は何時なんです。」
「おっと、静さんの口からも!」
「ははは。」
「も~う、開き直ってやる。
ねえ、省吾、式は何時にする?」
「そうだな、洗い物でもしながら考えるか?」
「うん、じゃあ麻里子としずかちゃんでお茶、お願いね。」
「皿は運ぶから。」
「おっけ~、後は任せといて、省吾。」

「あっ、美咲が開き直った。」
「省吾が冷静になった。」
「でも静さんが冗談言うなんて思ってもみなかったわ。」
「よな。」
「えっ、私は冗談なんて言ってませんよ。」
「まじだったんだ~。」

ほんとにあの二人、結婚までいっちゃいそうな感じだよな。
まだ、高一だぞ。
でも、うらやましいか。
森のパシリやってて、まともな女の子との出会いなんてあるのか…?

おっと午後は遠足のまとめだったな…。
勉強教えてもらってカレーごちそうになって、ずいぶん楽しませてもらって、こりゃ真面目にやるしかないぞ。
と、言っても大した遠足でもなかった。
まあ高木のことは詳しくなったかな。
高校って担任との接点多くないから…。
そんなネタでも話すかな。
ゲーセン行こうとしてたことも…、何か今日のメンバーには色々聞いて欲しいと思う。
色々話したら、俺も仲間に…、なれるのかな…。

おっと片付けが済んだみたいだ。

「じゃあ遠足のまとめを始めるわね。
今日は平岩くんも来てくれているから、もう一度基本から確認していくわよ。
まず、午前中のお気楽企画なんだけど、楽しいクラスにしたいという私の願いを省吾が叶えてくれたと思っています。
ちょっとしたアイディアだけど、動物園の中で他のグループとの出会いがあるなんて新鮮で楽しかったもの。
アンケートでもみんな高く評価してくれて、さすが私の省吾ってとこね。」
あっ、秋山さん完全に開き直ってる。
誰も突っ込めなくなってるし…。
そうか、俺たちが参加しなかった企画は…、結局俺たちが勝手に仲間はずれになったってことか…。
損したのかな。

「…、高一五月の遠足で、こういった企画をすることの意義を、後輩たちにも伝えたい。
ならば、きちんとした記録として残しておこうってことになってね。
で声をかけて手伝ってもらうことになったのが、しずかちゃんと麻里子なのよ、平岩くん。」
「うん、なんとなくわかった。」
「でも、全員が参加した訳でもないから、そのあたりを平岩くんに教えて欲しくてね。」
「うん、俺もみんなに色々話したいから。」
「じゃあよろしくね。
それと、お真面目企画『発見、気付いたこと』の方も、基本自由参加だったのにもかかわらず、沢山の発見が寄せられています。
今からは、まず、ここまで各自で進めてきた作業の確認から。
あっ平岩くんなに?」
「秋山さん、俺さ自分の考え、やっぱり自分で書くよ。
出来ればパソコンとか使わせてもらえると助かるんだけどどうかな?」
「うん、その方が全体の作業がはかどるわね、省吾、どう?」
「じゃあパソコンは俺のノート使ってよ、で、文章の編集とかは麻里子の担当だから、ある程度書けたら彼女に見せてくれるかな。」
「うん、わかった。」
「じゃあ始めよっか。」

作文ってあんまし得意じゃないけど、みんなの足を引っ張らないようにしなきゃな。
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