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F組三国志 3-5 [F組三国志 3 河西哲平]

さて次はキリンの所で省吾たちとか…。
はっきり言って俺には無理だぞ、あの班。
山影静なんて、何話したら良いかわかんないし、岡崎は油断してると気軽にいじめちゃいそうだし、星屋はオタク系なのか、話しが合わなさそうだし、う~ん、斉藤真由美は、まともなのかな? でも自分のタイプとはかけはなれているし。
おっ、省吾だ。

「省吾、一人なのか?」
「ああ、来たのか、じゃあさ、ちょっと場所変えてくれないかな?」
「何かあったの?」
「うん、纐纈さん、特に困ったことでもないんだけどね。」
「どこへ行けばいいんだ?」
「あっちのホッキョクグマの所。
今回さ七班だからさ、二班ずつ合流すると一班余るじゃん、今までは調度その時間だったんだ。」
「うん。」

「で、どこ?」
「あそこさ。」
「あれ、人が集まってるね。」
「岡崎たちもいる。」
「何してんだ?」
「行けば分かるよ。」

えっ、山影静が絵を描いてる?

「うわ~、すご~い。」
「上手ね~。」
「ほんとだ、シロクマが生き生きしてる。」
「山影さん、すご~い。」
「えっとね、山影さんはね、ほんとは…。」
「岡崎は静かに! で、斉藤さん、どうなの?」
「山影さんは本当は美術科へ行きたかったんだって、でも、家の人に反対されたそうでね。」
「うんうん、そうなんだ。」
「こういう絵ばかりなの?」
「のんのん、漫画系のもうまいのよ、さっき見せてもらったけど、星屋くんに言わせると、すぐにでもプロのアシスタントとかできるレベルなんだって。」

「あの~。」
「あっ、山影さんが話した。」
「おいおい失礼だろ。」
「あっ、ごめん。」
「あの~、はずかしいんですけど。」
「ごめんね、山影さん、俺が頼んだばかりに。」
「そ、そんなことないです。」
「で、今日はどう? 楽しい? 山影さん。」
「あっ、はい、河西さん、とっても。」
「はは、俺のことは哲平って呼んでくれよ。」
「はい。」
「じゃあ、ぼくも。」
「岡崎は絶対だめ! 河西様と呼びなさ~い!」
「え~。」
「ははは。」

才能か…、山影の才能もすごいけど、それを見つけてみんなに知らしめてしまう省吾の才能もすごいってことなんだろうな…。
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