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F組三国志 2-4 [F組三国志 2 秋山美咲]

キンコンカンコ~ン♪  キンコンカンコ~ン♪

ふ~、やっと授業が終わった。
でも、なんか集中できなかったな…。
省吾のことばかり考えてしまって…。
うわっ、私って…。

「美咲。
美咲!」
「えっ、な、なに? 麻里子。」
「大丈夫?」
「な、なにが?」
「その動揺ぶりからすると、赤澤くんのこと考えてたんたんでしょ。」
「えっ、その…。」
「なんだ、図星か。」
「えっと、なんか、その、自分でもよくわかんなくて。」
「男嫌いかと思ってたら、いきなり恋する乙女に変身、そりゃあ、わからんだろうなぁ~。」
「ど、どうしよう?」
「どうしようって、どうしたいの?」
「え~とお…。」

あっ、赤澤くんがこっちへ来る。
ド・キ・ド・キ・

「美咲、今日も一緒に帰らない?」
「う、うん。」
「おいおい、赤澤ってそういう積極キャラだったのかよ。」
「はは、ドキドキしながらだったけど思い切って告ったら…、そうだな開き直ったら、自分に正直になれたってとこかな。
断られた訳じゃないし。」

えっ? 断る。
そんなこと考えてもみなかった。
う~ん、これって運命の?

「ふふ、私はじゃましないわよ。」
麻里子…。

「遠くから見守っていてあげるわ。」
由香ったら…。

「じゃあまた後でね。」
「うん。」

うんうん、一緒に帰れる。
嬉しいけど、はずかしいような。
でもでも、うわ~私どうしちゃったんだろう。
あ~、しっかりしなきゃ。

「美咲、とりあえず秋山派はオッケイってとこだね。」
「うん、でもみんな…、はぁ~なんか疲れたな~。」
「はは、ごめんよ。」
「し、省吾があやまることじゃないわ。」
「俺さ、君とのこと隠しておけなくてさ。」
「そうね…、隠れてこそこそ付き合うより、ずっといいかも。
省吾、好きだよ。」
「えっ、あ、有難う。」
「ふふ。」
「ははは。」

「私たちのグループの次は河西哲平くんね。」
「ああ、そっちは俺に任せな。
すごく親しいという訳でもないけど、ちょくちょく話しはしてるからね。」
「うん。」
「そうだ、今日もカフェに寄ってく?」
「良いの?」
「もちろん。」
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