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明日へ、百年後を見据えて -8 [言いたい放題、書きかけ的]

「独占禁止法改正となると、大変なことですよね。」
「うーん、まあその通りなんだけど…、そうだな、その話しの前に、私の考えている根本的な部分の話しをさせてもらった方が良いのかな。」
「根本的な?」
「ああ、今、話していることは、社会体制を根本的に見直すということが前提になっているからね。」
「えっ?」
「まぁ、夢物語の続きな訳だけど…、このことを理解した上で考えて欲しいことなんだ。」
「百年先を見据えて、ということですか?」
「そんなとこかな。
自由主義経済はその競争原理によって我々に文明の発展という結果をもたらしてくれた、反面、社会に大きなひずみを生み出し、不安定要素も抱え込んだままの…完成されたシステムと呼べるものではない。
計画経済も…、まあ予定通り行かないことも良くある話しということだったみたいだ。
独裁国家は、国家元首に踊らされて幸せな気分になれる人ばかりとは思えないし。
では、より多くの人々により安定した生活をもたらすシステムを、と考えると競争の原理を残しつつも、今よりももっと制約のある状態、法による規制も必要だと思うんだ。
本当は企業による自主規制だけで、人々の生活格差が広がらないのが理想なんだけど、利己的な考えが主になってしまってる現状と、企業が問題意識を持ったとしても簡単には動けないだろうから、法による様々な規制もやむをえない気がする。
ここでポイントになってくるのは、自由な競争と規制とのバランスということだね。」
「規制緩和という言葉をよく耳にしますけど。」
「もともと、日本のシステムは、規制によって成り立っている、もしくは規制によって成り立っていた部分もあって、本当の自由主義国ではないという人がいるぐらいさ。
その規制も時代の変化によって、また人々の利害関係によって…、そうだね…、例えば、働く人を守るための規制は企業の立場からすれば人件費の負担を大きくする、規制する側が企業を重視する形で規制を緩めれば、当然労働者の側の不利益となる。
大切なことは、規制を緩和しようが強化しようが、最終的に国民にとって有益な方向へ向かえば良いということ。
そのためには、その規制がバランスがとれた状態で機能する必要がある、ということになる。
簡単なことではないけどね。」
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