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明日へ、百年後を見据えて -6 [言いたい放題、書きかけ的]

「突飛な考えと思うかもしれないけど…。
賃金適正化法。
幾つかの条件をクリアした労働者には、結婚して子どもを安心して育てることのできるだけの給料を支払わなければならない。
って、どうかな?」
「はぁ、条件って?」
「勤続三年以上で、真面目に働いている人…、誰でも良いとなると崩壊した社会主義国の二の舞となってしまうからね。
金額は未婚者と既婚者で違って当然だけど、結婚したら給料が上がる、子どもが生まれたら給料が上がるという保障は欲しいだろうな。」
「今、低賃金で働いている人たちが対象になるということですね。」
「ああ、例えば…、介護の仕事をしている人たちなんてひどいからね。
体力的精神的にきついものがあって、夜勤もあるのに、適正と言える賃金からほど遠い条件で働いている人も少なくない。
社会福祉の分野は、もともとボランティア的に働く人に支えられてきた一面があるからか、まぁ今の制度を作る時に人の労働を安く、軽んじていたのだろう。
もっとも、そうしないと現行の公的介護保険制度は成り立たないのだろうな。」
「えーと…、賃金適正化法って、賃金を上げるための資金はどうするんです?」
「広く一般の国民が負担する。」
「税金ですか?」
「いや、基本的には物価が上がるということだ。」
「それじゃあ、消費者は受け入れてくれないのではないですか?」
「もちろん、受け入れてもらうためには、きちんとしたプロセスを経る必要がある。
えーと、介護、つまりサービス業の話しは別でしたいから、まずは製造業販売業を例に挙げてみようかな。
賃金適正化、まずはそれを努力目標としよう。
うーん、まずは総理大臣の演説だ…。

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みなさん、我が国の労働環境は大きな問題を抱えています。
効率化、低コスト、自由競争の社会は、競争が故に働く人のストレスを増大させています。
貧富の差を拡大させ、それは少子化の一因ともなっているのが現状です。
さて、今日の本題に入る前にみなさんに考えていただきたいことがあります。
かつて友愛を語った首相がいました。
それは隣人愛を失ってしまった国民に向けての言葉と思えて、少しばかりの期待を抱かせてくれたものでした、その結果がよく分からないままの退陣でしたが…。
でも、今一度、特に企業のトップクラスの方々に考えていただきたいと思うのです。
大企業が我が国の経済を支え発展させてきたことは紛れもない事実でしょう。
しかし、その豊かさの影で大きなひずみを生み出してしまったこともやはり事実です。
利己的な、自社さえよければ、自社の利益が何ものにも優先されるという企業人の発想により、同じ国に住む者の幸せどころか、自社のために働いている人の幸せをもないがしろにしてきませんでしたか。
下請け、孫請けを泣かせて。

それは現在の社会システムの下では仕方のないことだったのかもしれません。
でも、もし隣人愛、友愛の心が少しでも残っているのであれば、今からお話しさせていただく提案を考えていただきたいのです。

それは賃金適正化法です。
最低賃金の話しではありません。
この国で真面目に働いている若者たちが、きちんと結婚し子どもを安心して生み育てることのできるだけの賃金を得ることを目的としています。

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てな調子で、まずは企業人に向けてのメッセージから始まる訳だ。」
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