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学校設立-9 [権じいの村-8]

「皆さんお待たせしました。
説明会を始めます、着席して下さい。」

「私は校務主任の高橋です。
開校までまだ時間がありますが、皆さんがよりスムーズに学園に馴染んでもらえる様に、今回の説明会を開きました。
今回は中学生、高校生だけですが。
学校のことは、もう色々聞いていると思います。
今日は皆さんからの質問に答えたり、開校までに可能ならやっておいて欲しいことの説明となります。
まずは、文書やメールで寄せられた質問に答えていきます。

まず、幼児の面倒もみなくちゃいけないのか、という質問と、幼児の相手もできるのですか、という質問を受けています。
これは、好きにして下さい。
小さい子の相手をしたいと思えばすればいいですし、したくなければする必要は有りません。
ただし、違う年齢の人とも付き合って欲しいです、この学園の特徴は学年に関係ない学習の場ですからね。

中学生から、大学の内容まで進んでもいいですか、という質問が来ています。
これもオーケーです、大抵のことはプロジェクトメンバーが助言できる体制にして行きます。
逆に、頭の良さそうな人ばかりで心配だという声も届いていますが、全く心配要りません。
この学園では色々な人がいるということが前提になっています、英才教育を目的としていません。
きちんと学習に取り組んでくれれば、何も問題有りません。
他人の能力を馬鹿にするなんて人は、ここにはいないと信じています。

村のご老人との付き合いは強制されるのか、という問いも有りました。
これも自由です、ただしご老人を敬う気持ちだけは忘れないで下さい。
また、長幼序有りで、年長者を立てることを忘れないで下さい、例えば学力的に自分が上だと思ってもです。
これだけは、本学にとって重要なことになりますので強くお願いしたいことです。

部活動に関する質問も色々ありましたのでまとめて答えます。
部活は基本的に自由です。
やりたい部活を作って下さい。
人数に問題がある場合は大学生やプロジェクトのメンバーが参加してくれることになっています。
ただ、あまりマニアックなものだと人数が集まらないかもしれませんが。
複数の部活参加も問題有りません。
内容によっては小学生も参加するかもしれません、その時は配慮をお願いします。
校庭の広さに限りがありますから麓の施設を利用したり、他の学校と合同練習ということも考えています。
具体的なことは実際に学校が始まってみないと解らない部分もありますが、スポーツに関しては市内のチームとの練習試合なども企画できると思っています。

ここまでで何か質問はありますか?」

「はい。」
「どうぞ。」
「弓道をやりたいのですができますか?」
「わかりました、設備を整えるようにします。
帰りにアンケート用紙を配ります、そこに希望する部活を書き込む欄が有りますから書き込んで下さい。
後からメールで連絡してくれても構いませんが、施設の関係もありますから早めにお願いします。」

「はい。」
「どうぞ。」
「ここにいるメンバーだけが閲覧できる掲示板を作りませんか。」
「それはもう出来ています。
資料の終わりの方に、学園のウエブサイトのURLをのせておきました。
権じいプロジェクトのサイトにもリンクを付けましたから一度見て下さい。
掲示板は君たち専用のと我々教職員も書き込む物と二つ作りました、マナーを守って下さいね。

では次に開校までにやっておけたらということを説明します。
本学ではカリキュラムを自分で決めることになります。
そこでみなさんには…。」

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