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権じいの店-7 [権じいの村-6]

「久美ちゃん、権じいの店二号店の方はどうなってる?」
「はい、慶次さん、夏休み明けの正式オープンに向けて、スケジュール通りに進んでいます。
全村調査に向けて、宿泊関係の調整も何とかなりそうです。
オープン後のスタッフ宿舎の方も、まだ三ヶ月近くありますから大丈夫かと思います。
高柳さんが色々動いて下さって、もしもの場合は村の公民館とかも使わせていただけそうですし。」
「高柳さんもがんばってくれてるからね。」
「ええ、やはり頼りになります、私じゃ全然できそうにない事をあっさり片付けて下さって。」
「うん、やはり俺の目に狂いはなかったな。」
「ふふ。」

「そう言えば店名は?」
「権じいの店二号店じゃないのですか?」
「う~ん、地元の人に違和感はないだろうか?」
「そうですね…、朝日村っていうのですけど、向こうは…。」
「権じいの店の由来はこの村の大杉な訳だからさ。」
「確かにそうですね。」
「同じ市といっても、こことはずいぶん離れているからね…。」
「そうだ、夏休みになったら、めぐちゃんこっちに来るんですよ。」
「そんなこと聞いた気もするな。」
「権じいの名づけ親にも、店名とか考えてもらいましょうよ。」
「でも、真帆は静かなところで受験勉強をとか…。」
「ふふ、めぐちゃんの力、知らないんですね。」
「えっ?」
「地元の大学って言ってたから、偏差値から考えるとどこでも大丈夫じゃないですか。
この前、どこの大学がいいかなぁ~、なんて相談を受けたのですけどね…。
飛び級制度が充実してたら、とっくに大学生ですよ彼女は。」
「頭のいい子だとは思っていたけど…。」
「このプロジェクトを手伝うならどこが一番いいかなって。」
「そうか…、う~ん、ちょっと裏技考えたくなった…、ああ、受験のじゃなくて入学後のことだから心配しないで…。」
「はい、とりあえず二号店のネーミングのことは伝えておきますね。」
「うん、頼む。」



CRAZY PIG
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