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雪の日に-4 [権じいの村-4]

「おそねばあちゃん、お風呂有難うございました。」
「なんのなんの、何時でも遊びにおいで。」
「はい有難うございます。」
「足元悪いからきいつけてな。」
「はい、失礼します。」

「また雪が降ってきたわね。」
「うん、きれいね、ちょっと寂しげだけど…。」
「ねえ、お風呂の話し聞いた。」
「ええ、でも完成までは時間がかかるんじゃないかな。」
「そうよね、しばらくは不便が続くのね。」
「ふふ、私たちはおそねばあちゃんと仲良くなったから、ゆっくりできるけど。」
「麓の温泉も広くていいらしいけど、遠いから。」
「本部の風呂は狭いしね…。」
「女の子は下の宿泊施設から通うことを想定してたそうだけど、結局、みんな当たり前のように校舎住まい…。」
「こんな経験、学生である今しかできないわよね。」
「そうね、でも人が増えたら下からの通いになっちゃうのかな。」

「そうそう、おそねばあちゃんさ、初めて会った時より若返ったみたいなの。」
「そうなの? 良美は一次調査の頃から来てるから感じるのね…。」
「食べる量も増えてるし、作るメニューにも変化があってね。」
「うん。」
「私、ここに来た時は必ず一回は三食を、おそねばあちゃんと食べてるからさ。」
「継続調査ということね。」
「ええ、時々電話でも聞いてるし。」
「そういったことが、おそねばあちゃんにとっては嬉しいことなのね。」
「うん、だといいな。」




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