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ぷろろーぐ-5 [権じいの村-1]

「午後からはどうするんです、慶次さん。」
「うん、俺は村の人と会う約束があるから、そうだな、ここの掃除とかはこの次にして、真一はみんなと村を散策して…、絵でも描いててくれないかな。」
「えっ? 絵を描く用意なんてしてませんよ。」
「まぁ実際の絵じゃなくて、ここはこんな風だったらもっと良いのに、といった夢みたいなことを頭に描いて欲しいんだ。
それを出し合って、久美ちゃんにまとめてもらうってとこかな。」
「なるほど、でも、めぐちゃん辺りからとんでもない案が出たりして…。」
「それも大切なことだから、ちゃんと記録しておいてね、久美ちゃん。」
「はい、おばかな意見も大切にしますわ、ふふ。」
「う~ん、なんかばかにされているような。」
「違うよめぐちゃん、色々な視点での色々な考えが大切なんだ。
実現不可能な案でもどんどん出してみて。
それが思いがけない何かにつながっていくかもしれないからね。」
「うん、じゃあとりあえずカフェへ行って食後のティーでもどうかしら。」
「え~、ここから一番近いカフェらしきお店まで…、車で一時間ぐらいですか、慶次さん。」
「はは、真一の言う通りだけど歩いて10分ぐらいのところでティーはできるぞ。」
ふふ、あそこね、慶次。」
「ああ、じゃあ行こうか。」

ふむ後片付けも手際がいいのう。
で、どこへ行くんじゃろう。
南への道を降りてったからもうすぐ見える筈じゃな。
おっ、おったおった、そうかあそこに車を置いてたんじゃな。
荷物を置いて歩き始めよった。
家へ入っていく、あの家はたしか婆さんが独りで暮らしていたと思うが。




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