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ドライブ-7 [ドライブ~おにいとぽてち]

馬籠によってから妻籠へ。
少し時間が早かったので、通り過ぎて木曽川へ向かうおにい。

「おにい、どこへ行くの?」
「もうすぐ見えてくるさ。」
「つり橋? 結構古そうだね。」

桃介橋

「大正時代に読書発電所関連の工事の為に架けられたそうだ。」
「ふ~ん、真ん中のとこって階段?」
「ああ、中央の橋脚から下へ降りることができるような作りになってるよ。」
「ねえ読書って発電所らしくない名前だよね。」
「うん、当時の地名なんだけど、与川(よがわ)、三留野(みどの)、柿其(かきぞれ)と三つの村が合併してよみかき村になったそうだ。」
「頭の字か…。」

桃介橋

「さあ桃介橋だ。」
「ももすけ?」
「福澤桃介は、福澤諭吉の養子なんだけどね、実業家として活躍した人さ、大同電力(関西電力の前身)の社長をしていただけでなく、名古屋を中心に色々な企業の経営に関係していた人なんだ。」
「へ~、すごい人だったんだね…、ねえおにい、この橋って渡っていいんだよね。」
「歩きなら大丈夫だな。」
「じゃあ渡ろうよ。」
「う、うん。」

桃介橋

「結構高いんだね。」
「ぽてち、やっぱり戻ろう。」
「えっ? まだ全然渡ってないじゃん。」
「こ、怖い所は高いとこでな…。」
「渡ったことあるんでしょ?」
「ああ前に来た時にな、でも調子の悪い時は高所恐怖症も悪化するんだ。」
「こんなに幅が広いのに…。」

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「ふ~、今回のドライブで紹介したかったのはこれくらいかな。」
「えっ? 馬籠や妻籠のことは?」
「妻籠宿は別で書いたし、馬籠~のことも別で書き進めているから、ドライブシリーズはおしまいさ。」
「でも今回は珍しいよね、おにい。」
「何が?」
「何時もは作り話しばかりでしょ。」
「確かにその通りだ…。」



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コメント 5

あんれに

木曽川にこんな吊り橋があるんですね
たしかに見た目が古そうな感じです
古さもあってけっこうなスリルがありそうですね
by あんれに (2008-08-08 23:48) 

mona

読書→どくしょじゃなくて。よみかき、なんですね。ほ〜♪
桃介橋。渡ってみたいです〜♪
あのね、ぽてち(呼び捨て失礼...)、
幅が広いのはかんけーないの。安心できないと...と
高いとこ苦手な私は思う...。
by mona (2008-08-08 23:55) 

おにい

きちんと補修されていて生活用に使われているみたいでしたが…。
真ん中の二本の色違いの板は工事用トロッコのための線路のなごりだそうです。
ちなみに完成は大正11年とありました。
翌年、読書発電所が完成しています。
全長247m、幅2.7m、なかなかの規模です。

読書村は明治初期にできたそうです。
平成の大合併がありましたが、明治初期も廃藩置県がありその後も色々合併とかあったみたいです。
by おにい (2008-08-09 02:35) 

パトラ

私も、はじめ(どくしょ)と読んでしまいました。
頭の字を取ったのですね。
なんか平等でいいいです。
最近、合併で変な名前の都市ができたりしてますから・・・
by パトラ (2008-08-10 02:19) 

おにい

明治初期、学制が公布された後の頃ですから、読書きは大切、という意味合いもあったかもしれません。
by おにい (2008-08-10 10:08) 

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