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support company-12 [Lento 12,support company]

蒔神はコンピューターのシステムを担当する予定。
だが今はまだ研修中で現場での商品発送作業等に加わることもある。
配送センターのシステム全体を把握しておきたいから、という本人の言葉に応えた形だ。
パソコンで受注から発送までの流れを確認している時もある。
そして真紀に障害者雇用について説明する時間ももうけられた。

その初日、祥子が。
「真紀そろそろ蒔神さんとの初デートの時間じゃないの。」
「え~、デートじゃないわよ仕事なんだから。」
「はいはい。」
「もう、はい、は一度だけ元気よく! じゃあ行ってくるわね。」
真紀は花組専用の応接室へ。
「真紀ったら、舞い上がってなかった?」
「そうよね、美帆、私が受けた印象ではうまく行きそうな気もしてるわ。」と、桜子。
「でも障害のことが…、真紀んちは結構気にしそうな家柄だからね。」
「どうなるのかしらね…。」

花組専用の応接室は社屋の一番眺の良い位置にある、静かに和音のピアノが流れる。

「蒔神さん、これから色々教えていただくことになると思います、よろしくお願いします。」
「いえいえこちらこそ、でも、そんな風に丁寧に話していただけると恐縮してしまいます。
花組の方々ってお嬢さまばかりで、テレビに出演することもあれば、ここでは重役のような立場だから、もっと偉そうにしてみえると思ってましたから。」
「そうなんですか? でも私たち大学を出たばかりの半人前なんですよ。
確かに、たまたま和音たちのサブマネージャーとかさせていただくことになったから目立ってます。
桜子たちが社会への挑戦的な活動として、和音 with Harmony Works support companyを立ち上げたから、そのお手伝いもするようになってますが…。」
その時、コンコンとドアをノックする音が。
「どうぞ。」
「お飲み物をお持ちしました。」
真紀の前にはウインナーコーヒーが、蒔神の前にはトマトジュースが置かれる。
「えっ? トマトジュースなんですか?」


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