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演奏旅行-6 [Lento 11,演奏旅行]

和音、ヨーロッパでの初めての演奏会はウイーンで開かれた。
真子たち風組メンバーも舞台にあがる。
今回は茂根と和音のデュエットも。
茂根が舞台に上がることは、裕子の提案で決定した。
ピアノと絵による対話を見てのことだ。

優しく語り掛けるピアノ。
それに応えるように描かれていく暖かいクロッキーはモニターを通して観客の目に届く、和音もピアノの近くのモニターでその絵を見ながらの演奏。
クロッキーを描く時の、茂根はとにかく早い。
一枚の絵があっという間に完成して次の絵を描き始める。
和音のピアノに応える形で、何枚も描かれていく。
春をイメージさせるメロディが流れると茂根は自分の故郷の春を次々と描いていく。
そこに和音の姿も。
描かれた絵のイメージを和音が奏でる。
そして観客たちは気付く、二人の心に。
二人の暖かい時間を共有。
そして思う、こんな芸術のスタイルは今まであったのだろうかと。

この演奏風景は後にDVDに収められる、僕達は出会ってしまった、というタイトルで。
そして分野を超えた芸術として高い評価を得ることになる。


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美白の秘密兵器
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