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マネージャー-2 [Lento 8,マネージャー]

続けて、Over The Rainbowを歌う真子、その後は和音のピアノソロでMoon River、そしてFly me to the MoonとCabaretを真子が歌ってちょっとしたミニコンサートは終わりとなった。
しばらくLentoスタッフに囲まれて談笑が続く。
舞台でも歌うの? とかCDは何時出すの? といった質問が飛び交う。
そこへ祥子からお呼びがかかり、二人は祥子たちのテーブルへ。

「お疲れ様、あなたたちをサポートするスタッフの形がとりあえず決まったから説明しておくわ。」
祥子が説明を始める。
「まず真子のマネージャーも完全に初音さんから引き継いで私が担当します。
それに伴なって仕事量も多少増えるし、ヨーロッパ演奏の準備とかもあるので、私がチーフマネージャーという感じになって、サブマネージャーに桜子と裕子、美帆、それと真紀になってもらいます。
今の所マスコミ対応を桜子に、Lentoと国内での演奏会に関して裕子に、ヨーロッパ演奏旅行は美帆に、身の回りの世話の担当してもらう姫親衛隊の取りまとめを真紀にと割り振りました。
まぁ様子を見て臨機応変に変えて行くかもしれないけどね。
あと衣装係りとして直美が入るんだけど…。
真子、良かったら直美に英語を教えてもらわない?」
「直美さん英語ペラペラなんですよね。」
直美が応える
「まあね、私はニューヨークで何年も暮らしてきた帰国子女だからね。
でね、さっきの歌ね、あなたすご過ぎると思うの。」
「えっ?」
「あなた4曲歌ったけどお手本にしたのは、皆違う歌手でしょ?」
「はい。」
「ちゃんとあなたの歌になってたんだけどね、発音とかが4っつの曲でずいぶん違っているのよ。
間違ってないけど曲によって方言を使い分けてるって感覚かしらね。」
「あっ、そこまで考えずにひたすら英語らしくって考えてました。」
「何曲も続けて歌ったらアメリカ人は違和感を覚えるでしょうね。
いっそ、物まねなら大うけかもしれないけど、真子の歌はきちんとしたのを聴きたいわ。
どうかな、ニューヨークのシンガーという感じで歌を完成させて行くって、その手伝いなら喜んでさせてもらうわよ。」
「う~ん、思わぬ落とし穴って気がしてます、でも歌うって踊ることと同じ様に気持ちがいいから、どうせならちゃんと歌いたいです、お願いして良いですか?」
「もちろんよ、じゃあ私は衣装と真子の英語をニューヨーク標準にする担当ってことね。」
「ついでに英会話も教えてもらったらどう? 真子、今後を見越してさ。」と祥子。
「あ~、練習嫌いなのに色々練習することが増えてしまう~。」
一同爆笑。
「まあ少しずつやりましょうよ、でも早く真子の歌をお客様にも聴かせてあげたいから、まずは歌ね。」と直美。
「あ、逆に発音で迷って、まだ4曲しかないレパートリーが増やしやすくなるかも。」
「おお、さすが真子って発言ね。」

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