SSブログ

TV収録-8 [Lento 7,TV収録の日]

収録を終えた二人を待っていたのは、真子の友人でもある細沢すみれだ。
今回は付き人的スタッフとしてきている。

「お疲れ様でした、演奏もトークも良かったですよ。」
「そう、でも普段と何か違うから少し疲れたわ。」
「私はしゃべらなくて良かったからそんなんでも。」
「控え室にお茶が用意してあります。
少し休んでから祥子さんが予約しておいて下さったレストランで夕食の予定です。」
「あのさ、すみれ、私との間でその話し方はないでしょ。」
「今の私はお姫様にお使えしている身ですから。」
「だめだめ、かたくるしい話し方、禁止。」
「結構面白いのにな。」
「結局は遊びなわけね。
いっそ嫌味な姫君になっていばってあげようかしら。」
「それも面白いかも、優しい和音姫と対照的な感じになって。」
「はいはい私は悪役ですよ。」
「すみれさん、祥子さんは?」
「はい、和音さま、祥子さまは桜庭さまにあちこち連れまわされているご様子。
こちらでしばらく待っていて下さい、とのことです。」
「そうなのですか。」
「お姫様ごっこやりながら待つつもりなのね、すみれ。」
「はい…、ねえ真子、真子さま、真子姫さま、お嬢様、どれがいい?」
「しかたない、お嬢様で妥協してあげるわ。」
「はい、それとお嬢様、祥子さまは今日は色々相談することがおありだそうですよ。」
「でしょうね、和音の演奏がTVで流れて反響が少ない分けないし、CMの効果も大きいだろうしね。」
「私、どうなるのかな。」
「和音さま、ご心配は無用です、私たち姫親衛隊がお守りしていきますから。」
「すみれ、それ、何なの?」
「白川さまの発案なのです、お世話係りがあまり変わりすぎてもお二人が落ち着かないでしょうから、数名のスタッフで情報交換しながら、日程を合わせながら、お二人のお世話をさせていこうかと、私めは、お嬢様と旧知ということで特別に加えていただけました。
他の者たちはランクが上の、まあお二人となじみの深い者ばかりです。」
「皆さんにご無理をさせてないでしょうか。」
「和音さま、姫親衛隊に入りたいという者の中から、今回はランクが上の者優先で決めました、お二人のお世話をさせていただきたいと願いでた者たちですから、何のご心配にも及びません。」
「和音、考えてもみてよ、お金もらえて、大した仕事しないでTV局での録画風景が見れるのよ、和音が心配する必要全くないわ、私だって和音親衛隊みたいな気持ちで…、そうだ和音親衛隊隊長は私にしてね。」
「承知いたしました、お嬢様。
ただ、姫親衛隊の設立は将来を見据えての白川さまのお考えなのです。
これから、絶対注目を浴びるお二人を影で支えていく人は多い方が良い。
付き人なんて今は必要ないけど、これから演奏活動が忙しくなったら、少しでも守り支える人が多くいた方が良いに決まっている、少しでも演奏活動に余裕を作って、より良い演奏をお客様に味わっていただけるように、そのために今から体制を整えておきたいとのご配慮です。」
「そうか白川さんらしいね、和音甘えちゃっても良いかもね。」
「うん、私は真子と一緒だと真子にばっか頼っちゃうからな。」
「それは構わないわよ、和音親衛隊隊長なんだから。」


日本の地図から簡単ホテル検索【ホテルクラブ】

ブログ読者が見える・増える!

おしえるまなべる.net


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0