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中村和音第二回定期演奏会-8 [Lento 3,演奏会]

演奏が始まる。
このオーストリア風舞曲、Lentoではバイオリンに先崎をおいて、何度か演奏されている。
この曲に合わせて踊る時、真子は常に絵をイメージしているという。
曲を演奏している3人の姿と自分の舞が一つになって…、踊りの背景に演奏家たちを配したような絵になっている様に、と考えているそうだ。

だが今回の絵はいつもとちょっと違っている。
オーソドックスなステップで遠山に近付くと、遠山のバイオリンに聴きほれる仕草をする真子。
この瞬間、3人の演奏家たちは「こんな演出聞いてないよ〜」と心の中で叫んだという…。
張り切って演奏に力を入れる遠山、和音と矢野は演奏を控えめにし遠山のサポートにまわる。
同時に真子が自分たちの演奏を聴く仕草をした時の演奏をイメージし始める。
ピアノ三重奏のバランスは真子に支配され変化することになる。
こんなことを本番でいきなりやってしまうところが真子らしい。
もちろん、それについてこれるのは3人の演奏家たちがプロだからであって…。
3人の演奏家に観客たちの目を引き付けた後は真子が中心となっての絵となり、演奏が終わる。

鳴りやまない拍手は当然アンコールへの期待でもある。

拍手にひとしきり応えたところで、和音が話し始める。
「本日は私たちの演奏会楽しんでいただけでしょうか?」
力一杯演奏した余韻か少し涙声になっている。
観客は拍手で応える。
「遠山さん、矢野さん有り難うございました…。」
拍手を受け観客に応える2人。
和音は言葉を続けようとするが…、緊張が解けたのか、感極まって、真子と抱き合う。
真子の目にも光るものが…。

拍手と歓声の中、ピアノにもどる和音。
シンプルにゆったり弾き始めたのは My Favorite Things ミュージカル映画、サウンド・オブ・ミュージックで有名な曲だが、JAZZでの名演も多い。
真子はピアノの傍らで体を揺らして聴いている。

途中から遠山、矢野も演奏に加わる。
音に厚みが増したところで真子が踊りだす…。

アンコールで3曲を演奏し演奏会は幕を下ろした。


 サウンド・オブ・ミュージック

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